厳しい暑さが続いた夏休みでしたが、私たちは今年も宝塚育成会の出前講座を実施しました。宝塚市では今年から学童が全学年受け入れとなったことや民間学童が増えたことを反映して、全部で28育成会、43講座と昨年よりも大幅に増え、総勢923名もの児童が元気に参加してくれました。(J.N)
★食育 「もったいない!食べものを大切に」【8講座】 このプログラムは、カードゲーム・パネルシアター・クイズ・工作を楽しみながら、「もったいない」について学ぶ内容となっています。 カードゲーム「ルーツを探そう!あなたはだーれ?」は、毎日食べている食べ物が、生き物の大切な命をいただいていることに気づきます。ゴミ袋シアター「ぼくたちを捨てないで」は、捨てられた食べ物たちの嘆きを通して、もったいないということや食べ物をムダにしない工夫について考えます。「どうして捨てられたの?クイズ」では捨てられてしまった食べ物の写真を見て、どうして捨てられてしまったのかをクイズ形式で学びます。最後は、おみやげ教材「もったいないくるりんぱ」の工作で、講座を振り返ります。 歌とダンス、工作、カードゲーム、クイズと盛りだくさんの内容を楽しむ中で、子どもたちは「もったいない」についてより関心を持ち、毎日の行動を考えるよいきっかけになったのではないでしょうか?
★金銭 「Let’sトライ商売!”本日開店 たこやき屋さん”」【22講座】 このプログラムは、5つのチームがたこやき屋さんになって、おまつりで5日間商売し、売り上げを競うゲームです。 商売をする中で、バイト君を雇ったり、ライバル店が現れたりといろんなトラブルにあうたび、チーム一丸となって相談し、解決策を考えていきました。解決策を選ぶ時は、リスクを回避し堅実な方法を選ぶ今の子どもたちの志向など、新たな発見もありました。また、毎日お仕事を始める前のたこやきソングは、みな楽しそうに歌って踊ってくれました。そして、売り上げに一喜一憂しながら、お金をかせぐことの大変さや難しさを学び、「お金は働いてかせぐもの」「約束は守る」「商売は工夫と努力が必要」という3つの大切なメッセージを子どもたちに伝えることができました。 高学年の子どもたちが育成会に参入したことによって、このプログラムの理解度も高まり、低学年の子どもたちを思いやったりさりげないフォローをするなど、ほほえましい光景が多々見受けられました。
★環境 「Let’sトライ 省エネすごろく for kids」【13講座】 このプログラムは、紙芝居・すごろくゲーム・工作を楽しみながら、年々深刻化する地球環境の悪化や、省エネについて学ぶ内容です。 紙芝居「地球環境ハカイダスVS エコ太一家」では、なんでもモノを捨てたり、電気をむだ使いするエコ太一家に、ある日突然ハカイダスが襲ってくるというストーリー。インパクト絶大なハカイダスの出現に、子どもたちは興味津々でした。「省エネすごろく」では途中でクイズも交えながら、チーム対抗でゴールを目指します。一番早くゴールしても、ポイント制なので逆転もあり、ゲームの展開にハラハラしながら、子どもたちは大いに盛り上がりました。最後はおみやげ教材「省エネくるりんぱ」の工作。出来上がったくるりんぱを夢中になってくり返し折って遊んでいました。 この講座を通して、子どもたちが環境に良い行動・悪い行動を知り、自身で取り組める省エネを考えるきっかけになることを願っています。