2020年11月10日、コープこうべ摂津コープ委員会の学習会として、阪急京都線正雀駅から歩いて5分ほどの摂津市正雀市民ルームにおいて、「税務署では教えない節税のポイント」の出前講座を実施しました。これは、毎年、コープこうべから種々のテーマで依頼される講座のひとつであり、個人所得税の「節税」をテーマとしたものです。個人所得税は、前年分の所得について翌年1月~3月に自ら申告し、納税するのが本来ですので、この時期に税金に関して学習することは良いタイミングであり、有益なことと言えます。
この講座では、先ず、「納税は義務である」と同時に「節税は権利である」ことを認識してもらいました。これらは確定申告をすることにより、具体的に実現できるだけではなく、普段から税金の使い方をチェックする納税者意識が高められること、を説明しました。
次に、本題の節税方法については、通常、税務署では教えてくれませんが、課税の仕組みと税務処理方法の中から見つけ出すことができること、具体的には「控除」を活用することなど、3つのポイントにまとめて解説しました。課税の仕組みと税務処理方法について、6つの基本項目に整理するとともに、「暦年課税」や「累進課税」、「損益通算」など、主に四字熟語を用いて理解し易くしました。
これら基本項目の理解を深めると同時に、個々人の事情に適した節税方法を見つけるため、幾つかの事例を3択の「Q&A」形式の設問とし、受講者と一緒に検討しました。いろいろな内容の設問を用意しましたので、具体的で有用な知識が得られたことと思います。
「Q&A」の正解とその解説は、講座終了後に解答集として受講者に配布し、講座の中で解説に使用したレジメ、資料と一緒に持ち帰って、今後の参考にしてもらいました。
当日は、コロナ感染予防のため、マスクの着用はもちろん、3密の防止、机・椅子・手指の消毒など、普段の講座とは異なる状態でしたが、質疑応答を含めて当初の予定時間を超過するほど、熱心に学んでいただきました。