出前講座プログラム「楽しいやりくり」を改良し、とよなか障害者就業・生活支援センターでを実施しました

 特別支援校などで行う金銭教育「楽しいやりくり」は限られた収入の中で上手にやりくりすることを、ワークをしながら学びます。おもちゃ銀行のお札を使ったワークは支援学校の生徒さんには好評ですが、教材が多く電車移動のメンバーには負担が大きいものでした。そこで、ワークの良さは残しつつ、掲示していた写真やイラストをパワーポイントで説明する方法に改良しました。また、既存プログラム「給与明細を知ろう」もパワーポイントにするとともにより参加型に改良して、サブプログラムとして取り入れました。
 今回の受講生はすでに就職されている方で、お金のやりくりはご自身でされている方やご家族からお小遣いとして渡された額を使っている方など様々で、ワークではその様子を垣間見ることができました。チームで「自由に使えるお金」のやりくりを体験してもらいましたが、スマホ代、散髪、外食と次々楽しそうにお金を使うチームもあれば、「無駄遣いはしません!」と最低限のお買い物しかしないチームもありました。繰り返しのワークは受講生には理解しやすく、「急な出費」や「夢の実現」に備える貯金の大切さを学び、最後は楽しいやりくりの歌をみんなで歌って復習をしました。これでお金のやりくりもばっちりです!
 サブプログラム「給与明細を知ろう」は困ったことが起きた時にどんな制度を利用でき、どこに相談にいけばよいのか、ロールプレイと給与明細を使って解説を行いました。また、給与から引かれているお金が将来の保障になっていることを学びました。困ったことは起きない方が良いですが、どこに相談に行けばよいのか知っているだけでも安心材料になります。
 とよなか障害者就業・生活支援センターでの講座は10年以上続いています。契約関連から生活に関することまで、さまざまなテーマで実施していますが、仕事のお休みを取って参加してくださる受講生さんもおられ、みなさん早くから集まって来られます。いつも熱心に参加してくださり、私たちも気持ちよく講座をさせていただいています。